猫婦人の生活管理術

時短、節約、幸せを叶える生活術

2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧

小説6 仕事の日の朝

目が覚めると7時半。今日は仕事だ。「仕事嫌だなぁ」と煙草を一本吸い、洗濯機を回す。なんだかんだ言ってコインランドリーには一回しか行っていない。 曇りでも、雨が降らなければ乾くのだ。今日は晴れ間も見えるらしい。冷凍ごはんをレンジに入れる。冷蔵…

小説5 昭和のお風呂と昔ながらの湯たんぽ

今日は息子は真面目にバイトしているようだ。まだ帰ってこない。足が冷えるのでお風呂のへりに腰かけて足湯をする。ぶっとい足がにょっきり二本。 このアパートの一番素晴らしいのはお風呂じゃないだろうか?昔ながらのバスタブで底が深く、たっぷりのお湯に…

小説4 マスターとまちこさん

マスターはそんなこと言わないけど、今の犬っころが好きみたいで、私の機嫌が悪くなって「もうウチには入れない」と言うと「どうしたの?」でもなく 「可哀想じゃないか!」と言う。なんでそっちの味方?とは言え私もマスターの3番目の奥さんであるまち子さ…

小説3 仕事と今日の夕ごはん

明日は週1日のお仕事だ。仕事内容は91歳のおばあちゃんの見守りと掃除。 おばあちゃんに薬を飲ませて血圧を測り、お昼ご飯と夕ご飯を出す。ほとんどの時間は掃除に費やす。「掃除ってなんですか?」って感覚の奥さんらしく、 週に一度来る私を待って散々散ら…

小説2 梅雨らしい梅雨

今年の梅雨はとても梅雨らしい。もうずっとお日様を見ていない。 朝目覚めても、冬の朝を思い出し懐かしさが込み上げる。どんよりとした室内、まるで水の中に住む生き物のように「寒い、寒い」と言いながら温かい珈琲を淹れる。 本当に冬みたい。こんな日は…

小説1 離婚、そしてその後

元夫は犬っころみたいな人だった。裸で抱き合うとお腹に毛が生えていていい匂いのする犬っころ。 でもその犬っころもデブのおじさんになって、私は離婚した。結婚21年目だった。41歳の春。 今私は他の犬っころと一緒にいる。お腹に毛は生えていないけど、デ…