猫婦人の生活管理術

時短、節約、幸せを叶える生活術

小説5 昭和のお風呂と昔ながらの湯たんぽ

今日は息子は真面目にバイトしているようだ。まだ帰ってこない。足が冷えるのでお風呂のへりに腰かけて足湯をする。ぶっとい足がにょっきり二本。 このアパートの一番素晴らしいのはお風呂じゃないだろうか?昔ながらのバスタブで底が深く、たっぷりのお湯に首まで浸かれる。 床は小石を敷き詰めたようなタイル、壁もタイルでレトロだ。ちゃんと窓もあって、窓からの光が湯気に反射して綺麗・・温泉気分だ。 追い炊きをすると風呂釜が爆発するんじゃないかと恐れる音を立てるけど。(ガス屋によると危険はないらしい。古いだけ) 私はこのアパートに越してきてから風呂好きになり、今の犬っころと温泉旅行にも行くようになった。 温まった足が冷えないよう湯たんぽを使おう。昔ながらの湯たんぽはそのまま直火にかけることができ、いちいちお湯を沸かして入れる作業がないので便利。 湯たんぽは電気の暖房器具とは違う、まるでお風呂に浸かっているような芯から温まる温もりを感じる。使ってみたわかった。まるで人肌のような幸福感。 直火にかけて熱くなるまでは7分。キッチンタイマーをかける。・・と思ったら6分半でお湯が吹いた。 この前風呂場にGが出てから、息子がしばらく寄りつかなかった。実は私も風呂場でGを確認していたが、息子には黙っていた。そう話すと今の犬っころも「俺も見たよ」と言う。 息子だけが大騒ぎで、何度も雄たけびを上げ「カーチャンなんとかして」と狼狽え「殺すヤツないの」と言うので「コンビニに売ってたよ」と言うだけで放置。 息子は考えあぐねた末「今から行っていい?」と友達に電話をかけていた。